青梅にいきなり現れた!公園の新たなシンボル――「ヒコーキ遊具」

更新注目の納入事例


公園って不思議なもので、本来は「〇〇町公園」など正式名称があるはずなのに、「タコ公園」とか「ご神木公園」とか、子どもたちが勝手に名前を付けて呼んでいるケースは少なくありません。面白いことに、勝手な呼び名がある公園ほど歴史があったり、住民から愛されていたりするものです。

今回ご紹介するのもそんな公園の1つ。東京の青梅市にある通称‶ロケット公園〟です。
住宅街のなかにある調和のとれた公園であり、「古くなった遊具を撤去して新しい遊具を設置する」という事例です。

「公園のシンボルを変える」という大きな決断

遊具の入れ替え工事はよくあることです。古くなった遊具はときに思わぬ事故につながるため、修繕や入れ替えは欠かせません。ただ、今回の事例で悩ましかったのは、その対象となる遊具でした。

ロケット遊具――。

何を隠そう‶ロケット公園〟の名前の由来であるシンボル的な存在だったのです。いくら古くなったとはいえ、ロケット遊具を撤去するということは、街のシンボルを取り除くようなもの。

「なんで壊しちゃうの?」
「オレ、ロケット遊具が好きなんだけど・・・」

ロケット遊具を撤去していると、学校帰りの子どもたちは口々に不平や疑問をもらしました。そばにいる私たちにとっても遊具の撤去には一抹の寂しさを覚えます。

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(お疲れさま。撤去されるロケット遊具)

とはいえ、私たちには新たな遊具の設置という使命があります。
「ロケット遊具に変わる新たなシンボルって、何が良いのだろう?」

私たちが真っ先に考えたのは、これまで‶ロケット公園〟と呼ばれていたように、新たに設置する遊具も公園の名前になってほしい――。そんな願いです。そのためには、ロケット遊具や地域の子どもたちの実情を知らないといけません。さっそく調査をすると、次のようなことが見えてきました。

1つは、すべり台が楽しいこと。もう1つは、遊びの要素がたくさん詰まっていること。そしてもう1つは、幼稚園児から小学生まで幅広く楽しんでいること――。

結果はシンプルです。けれども、簡単そうに見えて難しいのが、新しい遊具の提案というミッション。何せ相手は子どもであり、しかも数十年前と異なり、幼い頃からスマホを使いこなすデジタル世代。遊具のどこに面白みを感じ、どこに冒険心を見い出すのか――。こればかりはまったくの予見不能であり、実際に遊具を設置してみないと分かりません。

さんざん議論を重ねていた私たちは、ふと、当のロケット公園から空を見上げました。
その瞬間です。閃いたのは。

「そうだ、また子どもたちに空を飛んでもらおう!」

「泥だらけになって遊んでね」と願いつつ設置したヒコーキ遊具

見つけた答えは、ヒコーキ遊具でした。
子どもは、泥だらけになって遊んだ日々や夢中になった遊具の記憶をいつまでも覚えているものです。遊具とは単なる道具でなく、大人になるための通過点なのかもしれません。

だからこそ、思う存分、ヒコーキ遊具で遊んでほしい。そして、いつの日か未来へ、世界へ羽ばたいてほしい。やや大袈裟かもしれませんが、そんな願いを込めてつくりました。

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(新たなシンボルを目指すヒコーキ遊具)

既存のロケット遊具よりボリュームダウンになってしまうため、設置前は心配が尽きませんでした。ところが、工事も終わりバリケードを外して解放すると、待ち構えたように大勢の子どもたちが駆け寄ってくれました。

「すごーい、カッコイイじゃん!」
「新しくてキレイで嬉しい」

ヒコーキ遊具には隠れたこだわりが2つあります。

①小学生も満足する多彩なアプローチ
すべり台に上るアプローチは「階段」をメインにしつつ、「壁のぼり」「ラダー」というやや難易度の高い2つのアイテムを追加しました。本来は幼児用に設計されていますが、これにより小学生も十分に楽しめる遊具となっています。

②2つの異なるスライダー
すべり台が楽しいこと――。これがロケット遊具に対する子どもたちの評価でした。そのため、すべり台を2本にし、さらには形状を変えることで楽しみ方も2倍に増やしました。

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(けっこう大変な壁のぼりと、形状の異なるスライダー)

ついでに言えば、ヒコーキ遊具の先頭にはハンドルがあります。それを回せばクルクル回転して操縦気分が味わえる、というシカケです。やはり遊具にはワクワク感も欠かせません。

無事に工事が終わると、公園には再び子どもたちが帰ってきました。
不思議なものですね。あれほど親しんだロケット遊具が消えて真新しいヒコーキ遊具に変わっても、子どもたちはすぐに馴染んでしまい、以前とちっとも変わらない様子で遊び回るのです。

まるで昔からヒコーキ遊具がその場にある。そんな錯覚をおぼえました。

「国内生産」という安心感

ところで、今回撤去したロケット遊具は、偶然にも私たち日都産業の製品でした。古くなったとはいえ最後まで現役であり続けた姿に改めて感じるのは、日本製そして日本の職人のすごさです。造作がしっかりしていれば、メンテナンスを怠らなければ、永い間シンボルでいられるのです。

私たち日都産業は、創業当初から国内生産にこだわっています。それゆえ修繕はしやすく、対応も素早く、最後まで安心感を持って遊んでもらえるのだと思います。

ロケット公園はなくなりました。でも、いつの日か‶ヒコーキ公園〟と呼ばれたい。
そう願いつつ、今日も遊具をつくっています。


ヒコーキ遊具のほか、船や電車や宇宙ステーションなど様々な乗り物系遊具をつくっています。
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