令和時代の「遊具トレンド」って何だろう?

更新こうえんのはなし

世の中の製品には「トレンド」というものがあります。例えば、クルマ。昭和のクルマは角ばったデザインが一般的でした。そこに丸みのあるデザインが登場すると、次第にどのメーカーのクルマも丸みを帯びていくようになり、今では角ばったクルマをほとんど見かけません。

自転車にもトレンドがあります。10年ほど前まで、ママたちが乗っていたのは、子どもを乗せないことを前提にした、いわゆる‶ママチャリ〟でした。しかし、今もっとも売れているのは「子供乗せ自転車」。子どもは座り心地が良く、低重心で運転しやすいため、小さな子どもがいるママの必須アイテムとなっています。

トレンドとは何でしょう。社会のニーズや消費者の嗜好に合わせた‶柔軟な変化、もしくは、そんな変化に対応しようと努力する‶企業の進化〟とも言えます。

さて、なかなか気づきにくいのですが、公園の遊具にもトレンドはあります。とはいえ、今の公園を見れば明らかなように、ぶらんこやすべり台など個々のデザインや機能が変わったわけではありません。

公園にある‶遊具全体〟が時代に合わせて変わってきているのです。
昭和には昭和の、平成には平成の「遊具トレンド」がありました。

派手だったバブル時代、震災から生まれた新ニーズ

昭和の終わりから平成にかけて、いわゆるバブル時代の遊具は、巨大で派手なものが目立ちました。自治体には予算があり、子どもはたくさんいました。何より、公園での外遊びが盛んな時代。そんな背景から、遊具はより大きくより刺激的な姿を目指し、各地で盛んな開発が起きました。

しかし、バブルがはじけると状況は一変します。
自治体が公園にかける予算は減りました。子どもの数も減少に転じました。テレビゲームの普及により外遊びに陰りが見え始めたのも、ちょうどこの頃。

自治体や利用者、そして時代のニーズは、狭い敷地ながら一か所で色々な遊びを楽しめる「コンビネーション遊具」へと移っていきます。遊具にもコスパが求められ始めたのです。

ところが、ときには‶予想外の出来事〟によってトレンドが変わることもあります。それは、2011年に起きた東日本大震災です。

原発事故により、社会全体が「外に出ること」に対して敏感になりました。とりわけ、小さな子どもがいる家庭ほど「不安」は大きいものでした。その一方、子どもが身体を動かさないことが引き起こす体力低下という「悩み」も生まれました。

「不安」と「悩み」――。この2つを解決するため、さっそく遊具トレンドも大きく変わりました。その答えが「屋内型遊具」です。

屋内なら、放射能汚染の心配は軽減されます。また、保護者の目が行き届くというメリットも再認識されました。遊具は公園だけでなく屋内でもいい――。そんな発想が社会に広まり、有料無料を問わず、商業施設などには屋内型遊具が続々と誕生しました。

こうして振り返ると、時代によって‶遊具の価値〟が変わってきたことがわかります。

さて、30年続いた平成が終わり、新しい時代がやってきました。
令和の時代には、いったいどのような「遊具トレンド」が生まれるのでしょうか。

遊具でショッピングや見守りができる?

高齢化社会。人生100年時代。ユニバーサル社会――
平成から引き続き、令和にはいろんなキーワードが並びます。どれもが現実味を帯びているテーマですが、じつはすでに対応している「遊具トレンド」もあります。

高齢化社会を見据え、シニア向けの健康をテーマにした遊具が増えているのはその一例でしょう。車イスのまま遊べるぶらんこなどもあり、公園の遊具は早くも変化を見せています。

そして、もう1つ。令和時代に欠かせないキーワードといえば、やはりAI(人工知能)でしょう。まだまだ遠いテーマのような気もしますが、スマホの音声案内だったりネット通販のレコメンド機能だったり、知らないうちに身近になりつつあります。

もちろん、遊具だってAIと無縁というわけにはいかないでしょう。
では、どんな可能性があるのでしょうか。

子どもの体形や体力に合わせ、自動でカタチやメニューが変わる「パーソナル遊具」
利用者の表情や感情を読み取り、オススメの健康食品やシューズ、さらにはライブ情報までスマホに通知する「コンシェルジュ遊具」
毎日公園に通って運動することで、体調を把握したり遠方の子どもに安否を知らせたり、シニアの健康を守る「見守り遊具」

決して絵空事ではありません。今からは想像もつかない「仰天トレンド」が生まれているかもしれません。
時代の変化はかつてないほど速く、利用者ニーズも、驚くほど多様になっているからです。

10年後の遊具トレンドを想像するだけで、今からワクワクしますね。


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