現場の状況にあわせた最適な修繕を!――「すべり台」

更新メンテの裏側

「今年の夏休みは旅行できないぶん、近所の公園に毎日通った」
「ぶらんこにたくさん乗った!」
「お友達に会えるから公園が好き」

新型コロナの影響により、公園が改めて注目を集めているようです。どこの公園にも子どもがあふれ、テレワークの息抜きでしょうか、昼間から親子で遊ぶ姿も一気に増えました。また、これまでネットゲームに熱中していた子どもが遊具で遊び始めた、といった話もよく聞かれます。

遊具メーカーとしては、多くの子ども、保護者、そしてシニアのみなさんに喜んでいただけることに嬉しさを感じているところです。やっぱり遊具って、いつの時代も楽しいんですよね。

ところで、唐突ですが「ハザード」という言葉をご存知でしょうか。単語のみでは分からなくても、「ハザードマップ」と言えばピンとくる方も多いのではないでしょうか。洪水の際、浸水が予想される地区を赤く塗った地図などが代表例でしょう。ハザードとは、和訳すれば「危険」とか「危険の原因」となります。

じつは、遊具にも「本来の遊びにあってはならない危険=ハザード」という考え方があります。遊具におけるハザードとは、具体的にはどんなものがあるのでしょう。

「元気いっぱいの子どもは、夢中になって全力で遊びます。時には、怪我をするのでは?とハラハラするような場面もあるでしょう。そのため、遊具メーカーとしては様々な不測の事態を想定し、子どもが判断できない危険/遊びの価値とは関係のない危険がないよう設計をしています。また、昔から置いてある古い遊具などについてもしっかりと点検し、ハザードを見つけたら、それを改善するよう提案を行っていきます」

こう語るのは、遊具の点検のため全国を走り回るNittoのメンテナンス社員。毎日毎日、数十基もの遊具を点検します。子どもたちが安心して遊べるのも、こうした‶縁の下の力持ち〟のおかげなのですが、実際はどのようにメンテナンスを行っているのでしょうか。

今回は「古いすべり台」を修繕した事例をご紹介します。

隠されたハザードを発見

まずはクイズです。2枚並んだすべり台の写真は「点検中」と「修繕後」です。どちらが点検前で、どちらが修繕後か、お分かりでしょうか。

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正解は左が「点検中」、右が「修繕後」です。パッと見ただけでは分かりませんよね。でも、それこそが遊具メンテナンスの真骨頂。専門的な点検により、気づきにくいハザードを発見し、それぞれに対策を施しました。

【パターン1】バッグが入り込んだまま滑り出したら、宙吊りになるかも!

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すべり台においてワクワクする滑り始める場所ですが、そこに大きな隙間がありました。
このような隙間があると、肩掛けバッグなどが入りこんだまま滑り出すことで宙吊りのようになってしまう恐れがあります。

遊具で遊ぶときはバッグやリュックを身体から外すようお願いしています。でも、遊びに夢中になるあまり、ついこのルールを忘れてしまう子どももいます。

では、どうしたら・・・。

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(隙間を鉄板でふさいだ「修繕後」)

滑面自体はまだまだ使える状態だったので、「隙間を鉄板でふさぐ」という修繕を行いました。滑面自体をまるごと交換するとどうしても修繕費が高くつく場合がありますが、それより予算を抑えて安全な状態にすることが出来ました。

その他の隙間も様々な専用器具を使ってチェックしていきます。この写真の器具は子どもの‶頭部や胴体のサイズ〟を想定しており、万が一、階段の隙間から落ちた時に子どもの頭が引っかからないかをチェック中。

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(器具を使って危険な隙間がないか「点検中」)

今回、階段にも有害な隙間(ハザード)を見つけました。
階段は全体的にサビや摩耗もあったので、丸ごと交換。ふいに落ちてしまうような隙間がない最新の階段にすることで、保護者も安心して遊ばせることが出来ます。

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(開口部の狭い階段に変更した「修繕後」)

続いて、階段自体だけでなく、その下も見てみましょう。

【パターン2】階段から落ちた時に基礎コンクリートにぶつかったら危ない!

いつの時代も人気の「すべり台」。
複数の子どもが踊場で順番待ちをしている時に押し出されて落下してしまうことがあるかも・・・。焦って階段を登っている時に踏み外して、頭から落ちてしまうことがあるかも・・・。
そんな時に階段の下に基礎が出てしまっていては、とても危険です。
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(風雨にさらされ、長く使われることで基礎が出てきてしまっている)

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(基礎を埋め直した「修繕後」)

階段交換を行った際にしっかりと基礎も埋め直しました。もしも、階段から落下してしまっても基礎のような固いものが無いので、安全性は高まります。

「エコなメンテ」で最適な遊びをご提案


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(安全性が高まって現役続行!)

「古い製品だったのですが、ニットの遊具は元々が丈夫なため、適切な修繕でまだまだ楽しく遊べます。遊びの楽しさはもちろん、長く使ってもらうことで、遊具に詰まった思い出や大切に使う気持ちも大事にしていきたいです。」

とは、今回のすべり台を点検したNittoのメンテナンス社員。
このすべり台でまた多くの子どもが楽しむ姿が目に浮かびます。

ハザードを解消するなら「Nittoのメンテナンス」――。40年にわたり30万基以上を点検してきた豊富な経験から、最新&最適な修繕をご提案いたします。

お問い合わせはこちら
http://www.nitto-sg.co.jp/contact/

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