カメラマン視点で考える、公園という景色

ひとくちに公園と言っても、人によって浮かべるイメージは大きく異なります。遊具がいっぱいある大きな公園をイメージする人もいれば、街中のこじんまりした公園をイメージする人もいます。あるいは、野球場などを備えた運動公園を思い出す人もいるかもしれません。何にしても公園のイメージは1つではなく、それはもっぱら‶公園以外‶のことにかかっている気がします。

例えば、公園には遊具やベンチや時計塔などいろんなモノが設置されています。それらは公園の必需品であると同時に、街の景色にもなっています。つまり、遊具やベンチなどを含めた全景があって初めて、人々は「公園」と認識するものです。とりわけ近隣に住む人々なら、それこそ‶公園らしい公園‶と思うかもしれません。

遊具だけでなく、管理事務所やトイレといった施設もまた公園をイメージづける要素となります。公園の広さ、樹木の種類、歩道の雰囲気などもポイントになるでしょうし、さらに言えば、周囲に見えるビルなどの背景も公園を決定づけることになります。

「どこの公園か分からないように『公園らしい写真』を撮ってください。遊具はもちろん、施設や背景なども映り込まないよう注意してください」

先日、こんな風にカメラマンにお願いしたところ、そのオーダー自体がなかなかの難題だったことが判明したのです。遊具などを写真から除いてしまうと「ただの原っぱ」に見えるからです。加えて人によって‶公園らしい公園‶のイメージが異なるため、たった1枚の写真で「これが公園です」と多くの人に認識させるのは、より困難だとか。

なるほど、さすがはカメラマンの視点――。と唸りつつ、遊具が写り込んでいない公園の写真を幾つかピックアップしてみると、確かに一目でどこかを判断するのは難しいことに気づかされます。

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広場には満開の桜が咲いています。その下にはポップアップテントがちらほら見られ、のどかな雰囲気もたっぷり。地方のキャンプ場に見えなくもないですが、じつは都内のビジネス街にある公園です。周囲には遊具があり、子どもたちが元気に走り回っています。

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キレイな新緑が目に染みます。高原にある爽やかな湖畔か、リゾートホテルの庭園か。そんな爽やかな風が感じられる場所ですが、一歩敷地を出れば車がビュンビュン走る、関東にある公園です。

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どこまでも続く白い砂浜に、煌めく空――。さながら海外ビーチのようですが、これもまた公園。すぐそばには飛行機型のジャングルジムやぶらんこがあります。北海道のとある公園ですが、近隣に住む人々には、この光景こそが‶公園らしい公園‶というわけです。

遊具なしで、誰の目にも公園と認識してもらう――。
簡単そうに見えて、じつはけっこう難しいことなのですね。


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