先日、杉並区の地元イベントである「すぎなみ産業フェア」に参加してきました。じつはそれとまったく同じ日、別の場所で行われるイベントにも同時に出展していました。それは「羽村市産業祭」です。
東京の西部に位置する羽村市は、近くに山並みを望める閑静なベッドタウンであると同時に、多くの工場が集積する街でもあり、私たち日都産業の工場もここにあります。「羽村市産業祭」への出展は私たちにとっても楽しみなお祭りであり、今年も遊具を設置し、地域住民のみなさんと交流を図ってきました。
あっ!という間に人だかり
イベントの目玉として毎年搬入するのが、ポップなデザインのすべり台。来場者はファミリーが多いため、子どもはすべり台で遊び、保護者はその近くで休憩するなど、臨時の遊具が良い感じで‶たまり場〟となっているようです。
(バラバラの状態で搬入されるすべり台)
前日、手慣れた様子ですべり台を搬入します。パーツに分かれている状態は珍しく、通りがかった人は興味深そうに眺めています。Nitto社員が1人で軽々と持ち上げているように、パーツは意外と軽いのです。
(あ! っという間に完成)
幸い、イベント当日は見事な秋晴れ。青空をバックにしたすべり台は、さながらカタログ写真のようなカワイイ雰囲気を醸し、やはり広場でも目立ちます。このときは開場前とあってまだ静かな時間が流れていますが、イベントの開始とともに状況は一変します。
(あ! っという間に人だかり)
「わあ! スゴいすべり台がある」
「この葉っぱみたいのから登るの?」
「チューブのなかに入ってみたい!」
ご覧の通り、たちまち子どもが溢れるすべり台。私たち日都産業の社員がそばに付き添い、しっかり子どもたちの遊びをサポートするのですが、やはり嬉しいのは‶Nittoを知っている子ども〟が多いこと。世間での認知度とは明らかに異なります。
なぜなら、昔から地元の小学校向けに工場見学を開いており、過去にNittoの工場を訪れてくれた子どもが多いからです。話をしていると、「今年行ったよ」「ボクは去年行った!」という声もあれば、「私は5年くらい前に行きました」という声も。多くの子どもが「Nitto=遊具メーカー」と覚えてくれているだけでなく、こうやってイベントに‶里帰り〟してくれるのは、嬉しい限りです。
そんななか、「まだ工場見学に行ってない」と、しょんぼりする小さな子どもを見かけました。
大丈夫ですよ、工場見学はこれからもずっと続けますからね。
小学校の先生のみなさん、ぜひ「Nittoの工場見学」へ。社員一同、心よりお待ちしています。
パネルで伝える「遊具の世界」
子どもの行動範囲は、普段はそれほど広くありません。遊びにいく近所の公園もせいぜい2つか3つ、というケースが一般的であり、いつも同じ遊具を見ていることになります。しかし、地域や公園が異なれば設置している遊具も異なるため、なかには「何これ!」という驚きの遊具も多数あります。
世の中には、君たちの知らない遊具がたくさんあるんだよ――。
そんなメッセージを込めて、Nittoのブースでは遊具を紹介するパネルを展示しています。
(ママも夢中になる展示パネル)
なかでも注目を集めたのは、埼玉にある鉄道博物館に設置された「新幹線遊具」。やはり子どもは鉄道好きなようですね。「この遊具が近所にあればいいのに」という声が多かったです。ちなみに、京都にある鉄道博物館にもこの12月に設置される予定です。
そしてもう1つ、関心を集めたのが大型遊具「わんぱくファンタジーフォレスト」。こちらは羽村市の近所である瑞穂町の「むさしの公園」に2020年春に設置されるとあって、「その公園はどこにあるの?」「この遊具は何?」など、質問が相次ぎました。
「えっとねー、じゃあ、地図を書いて説明しようか」
Nittoのデザイナーが機転を利かせ、その場で地図を書きはじめました。デザイナーだから、イラストなどはお手のもので、みるみる子どもたちの視線と興味を集めていきます。
「本当にこの会社がつくるんだ!」
驚きと感心が入り交じった声に、思わずデザイナーもニンマリしてしまいました。工場は遊具づくりの場であるため、日頃は子どもの生の感想を聞くことはありません。だからこそ、子どもと触れ合える地元イベントは、遊具メーカーにとっても貴重な機会となっているのです。
まるで同窓会? ニットファミリー大集合
このイベントには、別の意味での楽しみもあります。それは会場に多くのNitto社員が集まること。杉並区にある本社からはもちろん、小さな子どもを連れてくるパパ・ママ社員がいたり、退職してから数年が経つ元社員がいたり。はるばる千葉県は木更津から来てくれた方もいます。
「お久しぶりです。最近はどうですか?」
「最近つくったあの遊具、面白そうだね」
Nittoのブース前は、さながら同窓会のような雰囲気に包まれます。みな遊具を愛した仲間であり、Nittoが大好きな人々。モノづくりを通したつながりは、時代を超えて生きているようです。
(巨大なオブジェを前にパチリ)
とある社員が、こんなことを言っていました。
ニットはファミリーである――。
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