「狭小住宅」という言葉をご存知でしょうか。狭くて小さい住宅のことで、やけに細長かったり不思議な外観だったり、とりわけ地価の高い都心部で見られます。しかし、狭小と言ってもポジティブなイメージを伴うのが、このタイプの特徴ではないでしょうか。
例えば、異様に大きな窓で開放的にしたり、間仕切りをなくしてビルのような空間を実現したり。むしろ創意工夫により、誰もが憧れる「オシャレ住宅」というケースも少なくありません。趣味として自宅をDIYで改装する人、さらにはインスタ映えなどもあり、狭小住宅は密かなブームにもなっています。
じつは、遊具の世界にも「狭小公園」があります。
「こんな狭い敷地にどうやって巨大な遊具をつくるの?」
不可能を可能にするのがNittoの技術力――。今回はそんな事例をご紹介します。
パースを変えて、ニーズを生み出す
「この部分、もう少し何とかなりませんか?」
「それなら、この遊具に変えてスペースを確保しましょう」
「この箇所ですが、もう少し冒険的な要素を加えることって可能です?」
「ちょっとデザイナーと相談してみますね」
どんな遊具ができあがるのか――。お客さまに具体的なイメージを持っていただくため、通常は「パース」と呼ばれるデザイン画をNittoのデザイナーが作成します。営業マンは、このパースをもとにお客さまのニーズを伺いつつ、修正を加えたり新たなアイデアをご提案したり、共同で最高の遊具を目指します。
これまで何百という遊具を手がけてきたNittoには無数のオリジナルパースが保管されています。言ってみれば‶遊具のデパート〟であり、たいていの場合は、すぐにお客さまの欲しいイメージをパースに起こせます。
ただ、狭小公園となると少し様子は異なります。敷地が狭くなれば、それだけ設置できる遊具のタイプやデザインが限られてくるためです。今回は「縦長の変則地」というかなり特殊な形状をしており、またお客さまからも様々なご要望をいただき、パースは幾度となく修正を繰り返しました。
(修正を繰り返して完成した「みんなの遊び場パース」)
「見ているだけで楽しい!」「絵本のようでカワイイ!」と言われることの多いNittoのパース。遊具の寸法とともに、すべり台や階段といった各パーツが立体的に描かれており、お客さまはおおよその完成図をイメージすることができます。
ちなみに、パースにはもれなく「安全領域」も記します。子どもが遊具から落下したり飛び出したりした際でも安全なように、遊具の周囲に設ける‶余裕の空間〟のことです。安全領域を考慮しなければならないため、狭小公園では遊具設計の難易度はさらに上がることになります。
「この公園、クセがすごい」
不思議なもので、こうしたケースほどヤル気が出るのが私たち日都産業。遊具メーカーとしての実力が問われるからかもしれません。
狭いからこそ際立つユニーク遊具
パースをもとに完成した実際の遊具がこちら。見るからに縦長のスタイルが特徴的なデザインとなっています。
(縦長の公園に見事にマッチした「みんなの遊び場」)
赤いすべり台がやけに長く感じますが、これも公園のユニークな敷地を活かしたアイデア。狭いなかにもダイナミックな雰囲気をもたらし、遊ぶ子どもたちの心も自然と元気になるようで、やはり遊具にデザインの要素は欠かせないということです。
(ちょっとした工夫を散りばめたデザイン)
反対から眺めると、また異なる印象を受けるのも「みんなの遊び場」のポイント。
「すべり台が赤から黄色に変わったから?」
もちろん外観もそうですが、複合型の遊具だけにディテールまで工夫を凝らしています。例えば、すべり台の踊り場まで登るアプローチ。普通の階段のほか、難易度やや高めの「ジグザグはしご」を用意しているのは、いろんな子どもが遊べるため。
「遊具が新しくなって公園に来る回数が増えた」
という、子どもたちの声。
「現地に合わせて設置領域をフルに使い、その後の変更要望にも細かく対応してくれて大変ありがたい」
という、お客さまの声。
デザインから設計、そして製造からメンテナンスまで――。
ほぼオーダーメードでサポートできるのが、私たち日都産業です。
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