今年も残すところ2週間となりました。嬉しいことに、今年も多くの子どもたちが私たち日都産業の工場を訪れてくれました。ありがとうございます。工場見学は、会社を知ってもらうだけでなく消費者PRにもなるため、いろんな業界がこぞって実施しています。
では、遊具メーカーの工場見学はどのようなものなのでしょうか。子どもを対象とした工場見学をメインとしており、「ニットではどんな工場見学をやってるの?」と聞かれることも少なくありません。
そこで今回は、工場見学でよく質問されること、ビックリされるエピソードなど、「工場見学あるある ベスト5」をご紹介します。私たち社員が思わず苦笑したり、逆に感心したり。Nittoの工場見学はいつも笑いと驚きが絶えません。
1.鉄パイプは3㎜短くなる
Q:鉄のパイプはどうやって切断するのですか?
A:専用の切断機を使用します
(鉄パイプの切断面を見せる)
社員の背後にある青い機械が「切断機」です。切断面を子どもたちに見せているのは、鉄パイプを切断すると「3㎜短くなるよ」ということを説明しているためです。
「なんで鉄パイプは短くなるの?」
「切断するときに切子(キリコ)が出るからだよ」
切子とは、鉄などの素材を加工した際に出る「削りクズ」のことです。切断機の歯の厚さが3㎜なので、ちょうど3㎜分だけ鉄パイプは短くなるということです。理屈が分かれば納得しますが、もしかすると、大人でも知らない人は多いのではないでしょうか。
2.ぶらんこは100㎏の人でも大丈夫!
Q:ぶらんこは体重がどのくらいまで大丈夫ですか?
A:100㎏以上の人が遊んでもビクともしません
(ぶらんこの吊席を組み立てる)
ぶらんこは子ども用の遊具ですが、そのつくりは非常に頑丈にできています。公園に行くと、たまにぶらんこで遊んでいる中高生や大人を見かけますよね? でも問題はありません。だって100㎏以上の人でも余裕で耐えられるのですから。
「君たちなら3人乗ってもまだ大丈夫ということだね」
「本当に? すごい!」
「もちろん3人で乗ったらダメだよ」
社員が手にするのは「インパクトレンチ」という電動工具。ぶらんこの赤い吊席と吊鎖をつなげる際に使用します。かなり大きな音にビックリする子どもは多いですが、これでしっかり締めるため、激しく遊んでもボルトが緩むことはないのです。
3.溶接にはマスクと、牛の皮の手袋
Q:溶接している人は火花を見ても大丈夫ですか?
A:マスクの目の部分にある遮光版が目を保護します
(マスクに興味津々の子どもたち)
工場見学の前には、「溶接の火花をジッと見ないように」という注意を促します。後から目が痛くなり、悲しくもないのに涙が出るからです。溶接を見るのは初めて――。そんな子どもが大多数ですが、マスクで目が保護されることは分かっても、別の疑問が湧いてくるようです。
「あんなにいっぱい火花が飛んでくるのに火傷しないの?」
「もっともな質問だね。溶接をする際は分厚い牛の皮の手袋をするから、火傷の心配はないよ」
「牛の皮?」
不思議そうに手袋の匂いを嗅いだ子どもが叫びました。
「臭い!」
社員も周りの子どもたちも、途端に笑いに包まれました。
4.檜のツルツルが気持ちいいシーソー板
Q:シーソーの板は何でできているのですか?
A:檜(ひのき)です。
(加工前の檜を見せる)
シーソー板は檜でできています。お風呂に使われるぐらいだから水に強く、磨くとツルツルになるため、屋外での使用にもまったく問題はありません。
社員が持つ白い木が檜で、最初はガサガサしています。磨いた表面を子どもたちに触ってもらうと、「本当にツルツルだ!」「わあ、気持ちいい!」と一様にビックリします。鉄やプラスチックといった素材が主流の現代において、自然のぬくもりを感じられる木製遊具はやはり貴重ですね。
5.完成前の遊具まで見れちゃう
Q:社員「この検査器具はあるモノの形をしていますが、それは何でしょう?」
A:児童「〇△□〇△□」
いろんな意見が方々から飛んできます。稀に下ネタも出てきますが、そこは小学生らしいご愛敬ということで、社員もやんわりいさめます。Nittoの工場見学は、終始なごやかな雰囲気に包まれています。
(完成前の遊具を検査する)
社員の背後にある銀色の遊具は、塗装前の状態です。これは「仮組検査」と言い、各パーツが正しくつながっているか、仕様に問題はないかなど、いったん工場内で遊具を組み立てて検査を行います。仮組した遊具は再びバラバラにし、公園に運んでからまた組み立てて完成品となります。
来年もお待ちしています!
紙面の都合により、前回の記事で取り上げられなかった小学校の様子をご紹介します。
昭島市立 成隣小学校
今年で3年目の参加。昭島市内でもNittoの工場見学は評判が良いそうです。
羽村市立 武蔵野小学校
じつは工場から一番近い小学校。通学路として工場の横を通っていく児童もいるそうです。工場の脇にはすでに製品化された試作品も置かれているので、もしかするとそれを見てワクワクしているのかもしれませんね。
羽村市立 小作台小学校
工場から最も遠い羽村市内の小学校ですが、今年で5年目の参加です。
羽村市立 松林小学校
今年で6年目の参加。すっかりNittoの工場見学が定着してくれたようです。
羽村市立 羽村東小学校
今年で7年目の参加であり、年内ギリギリセーフで工場見学に間に合いました。
Nittoの工場見学にご参加くださったみなさん、改めてありがとうございます。来年もぜひいらしてくださいね。
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