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「日本最初の公園」ってどこ?

2019年12月20日こうえんのはなし
  

「日本最初の公園」が誕生したのは1873年(明治6年)と言われています。太政官布達という法令により、東京では上野、浅草、芝、深川、飛鳥山の5つが公園として指定されました。1873年と言ってもピンときませんよね? 歴史を振り返ると、「徴兵令に反対した農民一揆が勃発」「西郷隆盛が征韓論に敗れて下野」など、ようやく近代化が始まった頃のようです。

人々は和服を着ており、まだ腰には刀を差した人も――。そんな混迷の時代のなか、あえてつくられたのが「公園」というわけです。どれほど社会に必要な場所であり、いかに庶民に愛されていたのか。改めて公園がもたらす価値を教えられるような気がします。

とはいえ、当時の公園は「人が多く集まる場所」「昔からの景勝地」など、すなわち‶観光地〟というのが実態。今のような姿になったのは1956年(昭和31年)の「都市公園法」からと思われます。そこで「児童公園にはすべて遊具を義務づける」とされたのです。

以降、街にはどんどん遊具が増えていき、やがて‶三種の神器〟と呼ばれるものが出てきました。それは「ぶらんこ」「シーソー」「砂場」の3つです。やや意外なのは、すべり台が入っていないことでしょうか。

さて、子どもが減って高齢者が増えた現代。公園には‶新三種の神器〟とでも呼べる新たなトレンドが生まれています。それは「カフェ」「BBQ」「コンビニ」の3つだそうです。
(日経MJ 2018年11月11日付)

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(都内の大型公園でも改装)

カフェにしてもBBQにしても、「時間を消費する」「友人や家族と楽しむ」という意味においては、2000年以降に定着した新たなライフスタイルです。お金をかけないお手軽レジャーという点が人気の背景にあります。公園にもこうした消費トレンドが反映されている、マーケティングを意識している、と見て取れるのではないでしょうか。

でも、ちょっと想像してみてください。公園にカフェやBBQ広場やコンビニしかなかったら、ヘンですよね?
すべり台やぶらんこなど、やっぱり遊具があるからこそ、公園は‶公園らしい〟のでしょうね。


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