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東京オリンピックの舞台を目指して

2020年02月25日こうえんのはなし
  

いつもあるものが突然なくなると、ちょっと調子が狂うものです。例えば、毎日立ち寄るお店がなくなれば不便ですし、生活のリズムも崩れます。なくなるとまではいかなくても、駅の改装によって通勤経路が変更になるだけでも、やはり不便を感じたりするものです。

暮らしに馴染んでいれば馴染んでいるものほど、消えた途端、その存在やありがたみを改めて知ることになります。公園も、そんな存在の1つではないでしょうか。

この2月より「お台場海浜公園」は封鎖され、一般の立ち入りが制限されています。公園の周囲にはぐるりとフェンスが張り巡らされ、海上バスなど一部の利用を除いて、ビーチや芝生や遊歩道などの利用は休止されています。出入口も封鎖されています。

理由はもちろん、2020年東京オリンピック・パラリンピックの競技会場となるためです。すでに海上には五輪のシンボルマークが設置され、フェンス越しにその姿を見ることができます。

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(工事中の公園と、海上に設置された五輪シンボルマーク)

「公園が利用休止になるのは知っていたけど、いざそうなると、やはり生活のリズムがちょっとね」
近くに暮らす住民のなかには困惑している方も少なくないようです。

海に面して広がる公園には広大なビーチが広がっています。それに沿うように遊歩道が敷かれ、芝生が整備され、所々にはベンチが置かれています。ご存知の通り、休日には大勢の観光客で賑わう人気スポット。ところが普段の光景は一変、近隣住民がウォーキングやジョギング、犬の散歩や読書などを楽しむ、いたって普通の静かな公園なのです。

そんな公園が休止となりました。「朝晩のウォーキングはどこで行おうか」「犬の散歩はどうしようか」「近くに読書が楽しめる公園はあるだろうか」など、住民は戸惑っているようです。いつも身近にあるものが急に使えなくなり、そこで初めて「公園のある暮らし」の素晴らしさに気づいたのでしょうね。

無料で楽しめる。健康的な気分になる。癒しを感じられる。リフレッシュできる。生活にリズムが生まれる。遊具で遊べる。デートに使える。家族の時間を楽しめる――

人により公園の楽しみ方もメリットも様々でしょう。そして全国のあらゆる公園には、それぞれ多くの愛用者が付いているのでしょう。いつもあるものがなくなると調子が狂う――。それはまさに公園のことなのかもしれません。

それにしても、お台場海浜公園はどのようなオリンピック会場に生まれ変わるのでしょう。今から楽しみです。また人気の観光スポットだけに、フェンスから中の様子を覗いたり写真に撮ったりと、滅多に見れない‶公園の休止風景〟を見に来る人も。これもまた公園の1つの楽しみ方なのかもしれません。


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