揺れたり、飛んだり、回ったり――。
登ったり、ぶら下がったり、もたれたり――。
これといったルールがなく目的もなく、ただひたすら自由に遊びながら、のんびり流れる時間のなかで「自分らしい楽しみ方」を発見する――。
そんな遊具があります。それは「ロープ」。
そのまんまの名前ですが、自在に張り巡らせたロープのうえを思いのまま遊ぶ、ちょっとファジーな遊具です。程よくテンションを張ったロープの反応が面白いのでしょうか、昔から夢中になる子どもが多く、しかし、その理由を尋ねてみても答えはファジーなのです。
「分からないけど、何となく楽しい」
「フワフワと浮いてるから」
「友だちもロープが好きって言うし」
公園に行くと必ず、誰かが揺れていたりぶら下がっていたり。そんな光景を見ると、ついつい自分も一緒に遊びたくなるらしく、自然と子どもを惹きつける存在こそ「ロープ」の魅力でしょう。
巨大な虫取り網に捕まった!?「バタフライネット」
予想外に襲ってくる揺れや独特の浮遊感が、言わば「ロープ」という遊具の本領です。足元にも、脇にも、そして頭上にも張り巡らされたロープのなかで、子どもは自分らしい遊び方を探します。そういう意味では、こじんまりしたサイズでダイレクトな感覚を楽しめるタイプが人気です。
(巨大な虫取り網をイメージした「バタフライネット」)
一見すると、小さな子どもが巨大な網のなかに取り込まれたよう――。それもそのはず、バタフライネットとは「虫取り網」という意味です。大きなネットのなかで飛んだり跳ねたり、ぶら下がったり反り返ったり、ロープのテンションを利用して身体を動かすこと、さらにはその反動や浮遊がクセになります。
もし1人だったなら――。誰に気兼ねすることなく、足元のロープを大胆に揺らしてスリリング気分を独り占めするのも良いでしょう。あるいはポールダンスのように、手元のロープを使って体操的に身体を動かすのも面白いかもしれませんね。
もし友だちと一緒なら――。お互いにロープを揺らして相撲のように競ったり、みんなで一斉に揺らして浮遊感を共有したり。久しぶりに会う友だちなら、のんびり揺れながらお喋りを楽しむのも良いでしょうね。
1人でも、また友だちとでも自由に楽しめるのが「バタフライネット」。3mというコンパクトサイズながら、アイデア次第でいろんな遊びが生まれ、さらには子どもの時間を豊かに育む、まさにクリエイティブな遊具です。
これはクモの糸!?「ネットクライム(スパイダー)」
「もう少しコンパクトに楽しみたい」「公園に少しだけスペースが余っていてもったいない」など、自治体によっても公園によっても事情は様々です。便利なことに、そうした状況に合わせて柔軟に設置できるのも「ロープ」の優れたところです。
例えば、「小さな公園の砂場の脇」などはその好例の1つでしょう。砂場で遊ぶのは、幼稚園生など小さな子どもが多いですよね。となると、保護者はベンチに座ってそばで見守っていたいもの。一方で、小学生など元気な子どもは活発に遊びたいのに、あいにくスペースが足りない――。
こんなときこそ「小さなロープ」があれば、幼稚園生も小学生も、そして保護者もみんなが楽しく公園で過ごせますよね。
(省スペース&高効率の遊びを実現した「ネットクライム(スパイダー)」)
「バタフライネット」より一回り小さい2mなので、写真のような狭いスペースにもピッタリ。とはいえ高さは十分にあるし、クモの糸を模したデザインのため、「ロープ」ならではの遊びもしっかり堪能できます。
「ロープって意外と身体が鍛えられるんですよね」
こんな評判が多いのも、じつはこの遊具の‶嬉しい特性〟ではないでしょうか。というのも、不安定な足場のうえで身体を動かすこと自体が、そもそも効果的な全身運動につながります。踏ん張ることで脚力が備わり、両手で支えることで握力や腕力がつきます。
そして何より重要なのが、バランスを取るためのあらゆる動作。
「落ちそうになったときは、咄嗟の判断でギュッと力強くロープを握ったり、上半身を大きく捻ったり、場合によっては片足で踏ん張ったり。こうした自然な身体反応、言わば反射神経こそが体幹を鍛えると同時に、危険を察知する感覚を養い、子どもを根本から強くします」
ファジーな遊具だけど、じつは鍛える力は本物――。
運動不足の子どもが増えた今、自然と子どもが集まってくる「ロープ」こそ、これからの公園に‶必須のアイテム〟かもしれません。
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