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ウィズコロナ時代における、公園の利用法

2020年06月26日こうえんのはなし
  

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、都道府県境をまたぐ移動の自粛が求められていましたが、ようやく先週、全面的に解除されました。

「久しぶりに海へ来ました。高速道路に乗るのも3ヶ月ぶりです」
「山の空気がとても新鮮。やっぱり遠出は最高ですね!」

テレビ各局のニュースは、久しぶりの遠出を楽しむ人々の映像であふれていました。観光地によってはかなり混雑し、高速道路では渋滞が発生するなど、全国各地に‶日常〟が戻ってきたようです。いまだ新型コロナの不安は残るものの、明るいニュースを見ると、やはりホッとするものですね。

コロナ禍がもたらした「自粛」にはいろんなものがあります。通勤、通学、会議、授業、カラオケ、遊園地、百貨店、会食、旅行、帰省――。もちろん人によって、自粛によるストレスの種類や感じ方は異なるのでしょう。ただ、週末のニュースを見ていると、県境を越えない‶遠出の自粛〟こそ、じつはかなり大きなストレスだったように思われます。

「帰省できない」「祖父母に会えない」「友人に会えない」――。こうした‶現実的な不便〟は、誰にも初めての経験だったからでしょう。遠出が待ち遠しいGWに重なったこともあり、余計にストレスを感じた方も多いに違いありません。

ところで、こうした現実的な不便に対して、遠出の自粛は「もう1つのストレス」も明らかにしたようです。それは‶自然に触れられない〟という、ある意味では本能的な不満。

海へ行けない。山へ行けない。旅行できない。ドライブできない。キャンプできない。トレッキングできない。動物園もダメ。植物園もダメ――。

自然に触れられない暮らしは、想像以上に辛かったようです。こうした反動が、「遠出の自粛」の解除とともに、人々を海や山や観光地など‶大きな自然〟へと向かわせたのでしょう。自宅で過ごす期間が長かったから、なおさらです。

しかし、必ずしも県境を越えるような「遠い自然」や「大きな自然」が癒しになる、というわけではありません。身近なところにも‶ささやかな自然〟はあります。むしろ、身近なものほどうまく付き合えば、日々の暮らしを潤してくれるに違いありません。

例えば、公園なんてどうでしょう? 自粛期間中はどこの公園も大勢の人があふれ、ときにはやや密な状態にもなりました。しかし、自粛が解除された今は落ち着きを取り戻して‶いつもの姿〟に帰りつつあります。

散歩の途中。学校の帰り道。会社に向かう道すがら。遊具で遊び疲れて休憩するとき――。少しだけ視線を周囲に向けてみてください。公園には、心にスッと寄り添ってくれる‶小さな自然〟が植え込みにも、足元にも、頭上にも、あちこちに潜んでいます。

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しばらくは、新型コロナと付き合わなければならない生活が続きます。いつでも遠出ができるとは限りませんし、いつまた遠出の自粛要請が出されるかもしれません。

身近なところに、自分だけの‶小さな自然〟を持っておく――。
ウィズコロナ時代のちょっとしたコツは、公園をうまく利用することではないでしょうか。


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