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懐かしのタイヤ遊具、当時のデザイン画を発見!

2020年12月08日開発ストーリー
  

以前、当HPにて「タイヤ公園」の話題を取り上げたことがあります。廃タイヤを土のなかに埋めたり積み上げたりしてつくった、あの懐かしい公園のことです。

「ものすごい大きな遊具があったよ!」
「うちの近くはカラフルなタイヤ公園だった」
昔の記憶を頼りに、話題が盛り上がった職場も多かったようです。というのもタイヤ公園は全国各地にあるからです。詳しくは当HPにてご紹介していますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
こうえんのなまえ

ところで、老舗のNittoはどのように関わっていたのでしょう。遊具にもトレンドがあるように、やはり古いカタログを覗くと、懐かしくも斬新なタイヤ遊具がいっぱい! そう、過去に数多くのタイヤ遊具を手がけていたのです。

例えば、全国的にも有名な大田区蒲田にある「タイヤ公園」。古い話なので詳細は定かではありませんが、海外からも視察を受けたことがあるとか。いずれにしても個性的な公園であり、そこに設置されたお城を模したタイヤ遊具がNitto製。

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(大田区にそびえる「タイヤ城」)

のぼり棒のような、ジャングルジムのような、複雑なフォルムが特徴の遊具です。お城のなか、つまり踊り場がタイヤでできているため、トランポリンのようにピョンピョン跳ねて遊ぶのが流行しました。周囲を鉄棒で囲まれており、さながら秘密基地のような雰囲気も人気の理由でしょうね。

また、タイヤ城へと至るには、不規則に散りばめられたタイヤを飛石のごとく渡っていく遊びが流行ったに違いありません。まさに‶タイヤ尽くし〟といったデザインですね。ちなみに、タイヤ城のてっぺんに見える三角形の旗と赤い歯車は3年ほど前に外されたそうです。

この公園のスゴイところは、タイヤ城のほかにもユニークなタイヤ遊具がまだまだ存在すること。2つのドラム缶を並べたようなこの遊具、さて一体どうやって遊ぶのでしょうね。

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(丸太転がしのように遊ぶ?)

遊び方は自由。このタイヤ、じつはローラーのように回転するのです。タイヤのうえに立ち乗りし、丸太転がしみたいに遊ぶことが多いようです。ちょっとしたアスレチックですね。

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(タイヤを使った「コンビネーション遊具」)

写真の右に見えるのは、タイヤでつくったネットのような遊具。揺れるタイヤを岩登りの要領で登ったり、渡ったり。その左には、タイヤをつなげた吊り橋があり、そこからタイヤのぶらんこへと続きます。こうして見ると分かる通り、先に紹介したローラー状の遊具も一体化しており、じつは巨大なタイヤのコンビネーション遊具になっているわけです。

「今でも十分に楽しいよ!」
遊びに古いも新しいもなく、見た目のワクワク感やアイテムの充実ぶりが子どもの関心を惹きつけるのでしょうね。このコンビネーション遊具もまたNitto製。探してみると、遊具のデザインを描いたパースも当時のまま残っていました。

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(ほのぼのとしたなかに新しさも覚える「タイヤ遊具のパース」)

当時を知るNitto社員はこんな風に語ります。
「とにかくタイヤ選びには気を使いました。というのも、当時はワイヤー入りのタイヤが主流だったんですが、消耗するとワイヤーが露出してきて危ないんですよね。だからワイヤー無しのタイヤを探すのに苦労しました。いずれにしても公園の管理者、設計者、そして利用者の方に『タイヤに特化した場所を最大限に生かそう!』という共通意識や環境があったから、こんな素敵な公園ができあがったんだと思います」

なお、この大田区にある公園の正式名称は「西六郷公園」といいます。珍しいのは、全国各地にあるタイヤ公園の多くが‶俗称〟であるのに対し、こちらは実際に「タイヤ公園」という看板も正式に掲げていること。いわゆるダブルネームは、タイヤ遊具に対する自信の現れかもしれませんね。

もちろん、今でもタイヤ遊具は健在。
今日も、多くの子どもが元気に遊び回っていることでしょうね。


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