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製品カタログにもある、奇跡の1枚。

2021年02月12日開発ストーリー
  

Nittoでは約3年ごとに製品カタログを更新しています。新製品を掲載したり製造終了となったものを外したり、あるいは近年設置した大型事例を取り上げるなど、内容を刷新することでお客さまのニーズにお応えしようと努めています。

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(現行の製品カタログは2019年発行)

HP上にはデジタルのカタログも用意しており、誰でも気軽に見られるようになっています。ただ、紙のカタログは思いついたときにパラパラめくる、気になるページに付箋を貼るなど、紙ならではの使い勝手があります。お客さまのなかには常に手の届くところに置いてくださる方もおり、やはり紙のカタログの必要性はあります。

製品カタログを更新する際は、とある写真をそのまま引き続き使用することがあります。例えばロングセラーのすべり台やぶらんこなど、デザインも仕様も変わっていない製品などが該当します。その一方、新たに掲載する製品は写真撮影する必要があるのですが、ここで‶遊具ならではの事情〟が浮上し、毎回ちょっとした工夫を凝らすことになります。

「遊具ならではの事情って何?」
聞けば「なるほど!」と思うものの、子どもにも保護者にもあまり知られていない事実です。

1つ目の事情は、撮影するシーズンが限られていること。夏は強い日差しが遊具に反射するため、そして冬は雪が遊具にかぶってしまう可能性もあるため、この2つのシーズンは撮影に不向きとされています。カタログですから、しっかり製品デザインや設置状況が確認できる条件を選ぶとなると、やはり春や秋がベストシーズンというわけです。

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(古い製品カタログに掲載された春のワンシーン)

美しい桜をバックに、春らしい素敵な写真に仕上がっています。「ひとりベンチ」という製品の紹介ですが、‶1人で寛ぐ幸せ〟というコンセプトがしっかり伝わってきます。なお、春や秋とはいえ曇や雨の日は避けたいので、撮影するタイミングや時間も重要になってきます。

2つ目の事情は、遊具で遊んでいる子どもたちの存在。公園に行ってその場で撮影することになりますので、もし遊具で子どもが遊んでいたら、採るべき対応は2つ。撮影するときだけ遊具から離れてもらい、その隙に遊具単体の撮影を済ませます。もしくは、カタログに掲載する許可をもらい、遊具で遊んでいるシーンを撮影させてもらうこともあります。

後者のパターンでは、ときに子どもが遊んでいる‶偶然の1枚〟が想像を超えた躍動感を伝えることもあります。「なんか素敵な光景だな」と、思わず唸るような写真です。こんな場合は、製品カタログを更新するたびにあえて残すことも。当時の子どもの服装や時代の雰囲気が反映されることもあり、古い写真ゆえの良さがカタログに活きるからです。

ちょっと特殊なパターンとしては、遊具を撮影するカメラマンのお子さんに手伝ってもらうこともあります。パパの撮影についてきて、その場で即席モデルとなるわけですが、これもこれで良いシーンが生まれることもあります。

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(グローブジャングルで遊ぶワンパクな子どもたち)

まるでカタログのお手本のような見事な構図。子どもたちは自然体でありながら、主役となるべき製品もしっかり映えており、まさしく‶奇跡の1枚〟として将来まで末永く使われる予感がします。遊具のカタログづくりの面白いところは、単なる撮影にとどまらず、写真1枚からいろんなものが想い出されることでしょうか。

「そろそろ新しいカタログの写真を準備しないとね」
Nitto社内では、そんな話がちらほら出始めているところです。


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