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覚えてますか?馬飛びという遊び――「ウマトビ」

2021年03月26日ピックアップ製品
  

まだ遊具がそれほど充実していなかった時代、子どもは周囲にあるモノを利用して遊んだものです。石ころで道路に絵を描いたり、木の枝で戦隊ごっこをしたり――。モノがなければないなりに、工夫を凝らして遊ぶことは、むしろ子どもの成長やアイデアの源でもありました。

ところで、利用したのはモノばかりとは限りません。ときには‶人間の身体そのもの‶まで遊び道具となりました。例えば、馬飛び。1人が上体を屈めて背中を台のようにして静止し、その背中を、別の人が両手をついて‶跳び箱‶の要領で飛び越える遊びです。

単純なようでなかなか面白いのは、馬になる人がちょっとしたイタズラをするから。
「背中を高くして飛べないようにしよう」
「わざと背中を丸めて難しくしよう」

とりわけ大勢で並ぶときは、みんなの体格が異なるため背中の高さはバラバラとなり、難易度は上がります。でも、そのデコボコ感がかえって面白さを倍増させたわけです。また、背中を飛び越えるごとに掌から伝わってくる、友だちの身体の温もりというか感触というか、そういったことも他にない不思議な体験でした。

「最近は、馬飛びする子どもを見かけないね」
先日、そんな会話をする年配のご夫婦を見かけました。共感を覚える一方、そもそも今の子どもは馬飛びという遊び自体を知らないのでは?とも。今の20~30代のなかには、「馬飛びをしたことがない」という人も少なくありません。となれば、小学生が知らないのも頷けます。

しかし、古い遊びには古いなりの楽しみ方があります。特に馬飛びは良い運動になるだけでなく、大勢で遊べばなぜか盛り上がる、不思議な性質を持っています。とはいえ、「馬になるのは嫌だ」とか「コロナだから触れたくない」なんて声も聞こえてきそうです。

そんな悩みを解消すべくユニークな遊具が、じつはNittoにはあります。子どもが馬になる必要もなく、もちろん身体的な接触も伴わず、それなのに本格的な馬飛びが味わえる遊具――。言わば「現代版のウマトビ」というわけです。

馬飛びから「ウマトビ」へ

かつての馬飛びといえば、こんな光景がお馴染みでした。

子どもたちは前屈みになり、小学校のグランドで一列に並びます。馬飛びする準備ですね。ただ、人数が多かったり段取りが悪かったりすると、「早く飛んでよ!」「そこだけ高さが違うよ!」「思いっきり背中を叩こうかな?」――。待ちきれない子どもたちから賑やかな声が響いたもの。もちろん、こうした時間も楽しかったりするわけですが。

一方、Nittoの「ウマトビ」はいたって静かです。礼儀正しく、きちんと等間隔に並び、じっとして動きません。高さも一定とくれば、まさに馬飛びのお手本のような姿でしょう。

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(10連仕様の本格的なウマトビ)

人間でないぶん、「テンポよく飛べるから運動になる」「休み時間の体力づくりにちょうどよい」「苦手な跳び箱の練習になる」など、もっぱら‶運動メリット‶に注目が集まるようです。じつは、それはNittoが最も得意としている部分でもあります。

もともとNittoは、体育の授業用にマットや跳び箱、雲梯や鉄棒などを小学校に納めていました。戦後しばらくのことです。当時の授業は今とは少々異なっており、雲梯も鉄棒も遊ぶためでなく「身体を鍛えるため」という意味合いが強かったそうです。

すなわち、小学校向けの製品こそNittoの原点であり、ウマトビにしても鉄棒にしても‶身体を鍛える製品‶に関して、今なお強みを持つわけです。昔ながらの遊びである馬飛びを製品化したのも、そんな背景があるわけです。

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(1つからでも販売する「ウマトビ))

次々飛んでいくことに面白さや運動メリットがある「ウマトビ」ですが、1つからでも販売しています。高さは70センチで、背中の代わりとなるウマ部の幅は40センチ。滑りにくいゴムチップを採用しており、安全面にも配慮しています。

余談となりますが、「ウマトビ」の初代モデルは木製でした。もともとは大人向けの健康器具として開発・販売されたのですが、「昔ながらの遊びである馬飛びこそ、小学生向けに販売すれば面白いのでは?」というアイデアにより、現在の3代目に至ります。

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(木製時代の「初代ウマトビ」)

新型コロナの影響により、「3密を避ける」とか「身体的な接触をなるべく避ける」とか、子どもの遊び方には変化が見え始めています。こうした流れはしばらく続きそうですが、その点「ウマトビ」は時代のニーズを満たしている点もポイントです。

「休み時間はみんなでウマトビしよう!」
これからは‶古くて新しい運動遊具‶として人気を集めるかもしれませんね。


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