普通に暮らしていると、当たり前のことに気づかないことって、結構ありますよね?とある公園が改修作業をしているのですが、そんなありきたりの風景のなかにも気づくことはあります。
公園の改修にともない新しくなった歩道です。元からあった桜の木が並んでおり、その根元には茶色の土が見えています。草はほとんどなく、スッキリした印象を受けます。
この公園ですが、歩道の両脇にはずっと桜並木が続いており、その途中に小さな芝生広場があったり、子ども向けの遊具広場があったりという、縦長の形状になっています。その長さは1キロ近くに及ぶため、工事は先に南側、それを終えたら北側と半分ずつに行っています。
北側半分は、これから工事に入るという状況です。まだ工事用のフェンスは張られてなく、自由に通行できるのですが、歩道を歩いていた子どもが「あれ?なんで」といった具合に、ふいに立ち止まりました。桜の木の足元にある草がボーボーに生えていることに違和感を覚えたようです。
除草作業をしていないため、雑草は人の腰ほどまで伸び放題になっています。これから工事に入り、土を掘り返したり機械を入れたりするので、除草作業をお休みしているようです。確かにムダになってしまいますからね。
いつも雑草はキレイに刈り取られ、清潔感あふれる公園だけに、雑草が伸び放題となった状態が不思議だったのでしょう。春が過ぎて気温が上がってくると、ちょっと除草作業を休んだだけでこんな風になるのですね。
しかし、裏を返せば、いつも住民が気づかぬうちに手入れを済ませ、公園をキレイに維持・管理していたということです。何年も何十年にも渡って、私たちの暮らしはそうやって守られていたのです。たまたま工事が半分ずつ行われていたことで‶公園の黒子″の存在に気づいたのかもしれません。
「新しくなったせいか、自転車マナーとか遊び方とか、みんなが前より意識して公園を使っているよね」
すでに工事を終えて新しくなった南側の公園では、住民にも小さな変化が起きているようです。
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