限定のキーホルダーだったり、個性的なピンバッジだったり、企業が配るノベルティのなかには、「これはちょっと嬉しいかも」という経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。希少性が高い、誰かに自慢したくなるなど、ささやかな喜びがあるからでしょうね。
Nittoでもこれまでに様々なノベルティをつくってきました。工場見学に訪れた子どもたちへのお土産として、下敷きを渡すのもその1つ。カラフルな色使いで、Nittoの遊具が可愛らしく描かれています。どこにも売っておらず、学校生活における必需品ということもあり、多くの子どもに喜ばれています。
授業中、ノートをめくる際に下敷きに目が止まり、「そういえば、遊具の工場見学って面白かったな」と、ふと思い出してもらえるなら、それは遊具メーカーとしての喜びでもあります
なぜ多くの企業がノベルティを配るのか――。いつまでもお客さまとつながり、いつもお客さまのそばにいたい、という願いがあるからではないでしょうか。だからこそ、ノベルティには企業らしさが現れるものです。
一方、ノベルティとは少々異なるのですが、Nittoでは普段の仕事で使うモノにも企業らしさを込めています。それは、郵便料金を後から支払う「料金後納郵便」の封筒です。
社名があり、事業所名があり、住所や電話番号があり。一見すると、ごく普通の封筒です。ところが、よく見ると一点、ちょっと変わった部分があることにお気づきでしょうか。
じつは、「料金後納郵便」という丸いマークがすべり台のデザインになっているのです。こうした封筒の多くはただのマルですが、ここに遊具メーカーらしい‶遊び心″をこっそり入れたわけです。知っているお客さまもいれば、今まで気づかなかったというお客さまも。
このマークをつくるには、ちょっとした経緯がありました。
「最初は丸いマークだから、ニットの看板商品である『グローブジャングル』のデザインにしようと考えたんです。球形のジャングルジムだから、丸いマーク。まさに相性ピッタリと思ったんですよね。ところが、製品の支柱部分が封筒のデザインとしてはNGになり、ならば、それを取ったデザインで申請すると、今度は丸いマークのなかすべてを使うデザインはNGということで、いろいろ検討した結果、横から見たすべり台に落ち着いたわけです」
こう語るのは、封筒のデザインに関わった社員の弁です。業務中の雑談からアイデアが生まれ、郵便局からOKをもらうまでに何度もやり直したとか。
封筒1つとっても、いろんなストーリーがあるものですね。
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