先日、興味深いニュースを見つけました。中国の話ですが、「公園に無料のハイテクジムが誕生した」というものです。公園に顔認証システムを搭載したマシーンを置いて、いつでも自由に利用できるほか、AIにより利用者に合わせたトレーニングメニューも提供するとか。
何だか未来を感じさせるニュースですね。
一方、新型コロナの影響もあり、日本でも‶公園の健康器具″が改めて注目を集めているようです。密でない場所で、お手軽かつ自由に、身体を鍛えたい――。とりわけシニア層を中心に、健康ニーズが高まっているみたいです。
「すっかり公園に通う習慣が身についた」
「顔なじみができて、生活にもハリが生まれた」
自粛生活が長引くなか、公園の健康器具が生活を見つめ直す契機になったり、癒しのスポットになったり、様々なメリットを実感しているようです。
ところで。
健康器具が置かれているのは公園だけとは限りません。
また根本的な健康のためというよりは、「一時的なコリの解消」や「心身リフレッシュ」のために置かれているケースも少なくありません。
例えば、こちら。
どこだかお分かりでしょうか。
高速道路のとあるサービスエリアです。青い芝生が心地よさそうな広場です。さりげなく設置されているため、普通のベンチと勘違いする人もいますが、じつはこれも健康器具。ポイントは‶カーブした背もたれ″にあります。
使い方はとてもシンプルです。ベンチに腰掛け、背もたれのカーブに背中を合わせて大きく伸びをすれば、簡単に上半身をほぐせるというわけです。木の程よい硬さが、長時間の運転で凝り固まった背中、腰、さらには肩までグーンと気持ちよく伸ばしてくれます。
身体をほぐす運動やストレッチは人それぞれあると思います。休憩のため訪れるサービスエリアにいると、そんな‶個人のクセ″が見てとれます。
両腕を交互にグルグル大きく回し続ける人。
芝生に座って入念に柔軟体操する人。
自分で両肩や首筋をマッサージする人。
多くは効果がありそうですが、なかには「あれ、どんな効果があるの?」と、思わず周囲の人が首を傾げるような‶個性的な運動″をする人も見かけます。何にしてもサービスエリアは、精神的にも肉体的にも一息つきやすい場所なのでしょうね。
「あのベンチで背伸ばしすると、とっても気持ちが良いですよ?」
たまに、こんな声をかけたくなります。
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